湘南の古都鎌倉
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湘南の古都 鎌倉
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鎌倉散策道【杉本寺・報国寺・浄妙寺】
杉本寺
(すぎもとてら)(天台宗)

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 「11面杉本観音」と書いた幟が並ぶ石段を登り、運慶作と伝わる仁王像が立つ仁王門をくぐり、さらに石段を登ると風情ある茅葺屋根の本堂が佳っている。その東側に並ぶ石塔は、背後にあった杉本城での戦死者の供養塔である。
 ここは鎌倉最古の寺院。坂東三十三観音の第1番札所で、巡礼の姿も目立つ。奈良時代創建と伝わる鎌倉最古の寺。
 鎌倉石の苔むした石段で知られる杉本寺も見逃せない。頼朝公入府以前からあるといわれる鎌倉最古の寺で、仁王門に立つ仁王罹は運慶作と伝わる。茅葺き屋根の本堂に祀られてい心11面観音像も間近で拝観できる。
 寺伝に「天平6(734)年に堂宇建立」とあり、創建は奈良時代にまでさかのぼる。鎌倉初期の火災の時、3体の本尊が自ら境内の杉の木の下に避難して難を避けたという縁起から杉本観音と呼ばれる。
住所 鎌倉市二階堂903
電話  0467-22-3463
拝観料 有料
拝観時間  8時〜16時30分
アクセス  JR鎌倉駅東口よりバス、金沢八景・鎌倉霊園正門前太刀洗行きバス、杉本観音下車徒歩1分
杉本寺・寺史さらに詳しく
宗派   天台宗
山号寺号  大蔵山観音院杉本寺(だいぞうざんかんのんいんすぎもとでら)
創建   734(天平6年)
開山  行基菩薩
開基    光明皇后
本尊  11面観音
寺宝
 本尊の木造11面観音立像は三体ある。内陣の左側にある杉本観音が一番古く、734年行基作とされている(市文)。中央は851年慈覚大師作、右側は985年恵心僧都作で、いずれも国重文。脇立に運慶作の地蔵菩薩、宅間法眼作の毘沙門天王各木像など。ほかに源頼朝寄進の11面観音像(運慶作)、山門仁王像(同)、大蔵弁財天像など。
報国寺
(ほうこくじ)〈竹の寺、臨済宗〉

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 「竹の寺」として知られる報国寺は1334(建武元年)に天岸慧広(てんがんえこう)(仏乗禅師(ぶつじょうぜんし)を開山、足利家時を開基として開かれた。
その寺領は5キロ先の衣張山に及ぶ広大なものである。1439(永享の乱)で第四代鎌倉公方の嫡男・足利義久が10歳で自刃した悲劇の地でもある。古くから境内の孟宗の竹林が知られ、現在に至っている本尊は釈迦如来像で仏殿に安置されている。
 足利家時の墓や「心の花」「白樺」の同人だった歌人木下利玄の歌碑がある。
 三門をくぐり参道を進む。右側の石段を上ると本尊の釈迦如来坐像がまつられている本堂がある。本堂の右手には迦葉堂、左手には茅葺きの鐘楼がある。数多くの文化財が伝えられているが、その多くは現在鎌倉国宝館に保管されている。
住所 鎌倉市浄明寺2−7−4
電話  0467-22-0762
拝観料 無料(竹の庭拝観は200円、お抹茶付きの場合は700円)
拝観時間  9時〜16時
アクセス  JR鎌倉駅東口よりバス、金沢八景・鎌倉霊園正門前太刀洗行きバス、浄明寺下車徒歩3分
報国寺・寺史さらに詳しく
宗派  臨済宗建長寺派
山号寺号  功臣山報国寺(こうしんざんほうこくじ)
創建   1334(建武元年)
開山   天岸慧広(仏乗禅師)
開基    足利家時
本尊 釈迦如来
寺宝
  国重文・東帰巣、天岸慧広度牒、天岸慧広頂相。県指定文化財・在中和尚頂相、羅漢図、花鳥図。市指定文化財・文殊大士像、十六羅漢像、陽谷和尚頂相、牡丹蝶鳥銅鏡、本尊釈迦如来坐像(本堂)、仏乗禅師坐像(迦葉堂)。
浄妙寺
(じょうみょうじ)〈臨済宗、もと鎌倉五山第五位〉

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 金沢街道から桜並木の参道を進むと総門があり、そこから続<石畳の参道の正面に銅板葺の本堂が建っている。ほかに庫裏と客殿かおるだけで、だだっ広いという印象をうける。
 山号を〈稲荷山〉とする浄妙寺がある。
本堂裏の墓地に足利貞氏(尊氏の父)の墓と伝わる宝篋印塔がある。ここより北西の山腹に、尊氏の弟直義が幽閉されて急死した大休寺があったが、今は何も残っていない。境内には梅や百日紅などの花木が茂り、本堂前のボタン園が特に美しい。 
 枯山水の庭園が美しい足利氏ゆかりの寺開基は足利義兼、開山は退行行勇で、創建は1188(文治4)年。当初は密教系の寺院で極楽寺という寺名だったが、1257(正嘉元)年に蘭渓道隆の弟子月峯了然が住職となってから禅寺に改め、名も浄妙寺に変えたという。中興開基は足利貞氏。室町時代は七堂伽藍を供え、23の塔頭を数えたようだが、度重なる火災などで焼失し、次第に衰退した。本尊は釈迦如来で本堂に安置されている。
住所 鎌倉市浄明寺3ー8ー31
電話 0467-22-2818
拝観料 有料
拝観時間 9時〜16時30分
アクセス JR鎌倉駅東口よりバス、金沢八景・鎌倉霊園正門前太刀洗行きバス、浄明寺下車徒歩2分
浄妙寺・寺史さらに詳しく
宗派 臨済宗建長寺派
山号寺号 稲荷山浄妙寺
創建 1188(文治4年)
開山  退耕行男
開基 足利義兼
本尊 釈迦如来
寺宝
 本尊の木造釈迦如来坐像は南北朝時代の作。木造退耕行勇坐像(国重文・非公開)は開山の晩年の姿を伝える肖像彫刻。絵画では紙本淡彩地蔵菩薩像・足利尊氏自画賛(市文)など。陶器では青磁香炉が鎌倉国宝館に寄託されている。
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