湘南の古都鎌倉
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最終更新日 2024:04:01 湘南の天気予報 只今の時間  2024年04月20日(土)02時43分

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カブトムシの体を調べる

成虫の体
 
カブトムシは甲虫の中で日本一大きく、体は自動車のように下側は平らで、上側は丸く盛り上がった形をしている。全体が、かたいからでおおわれており、成虫になると体はもう大きくならない。


オスのカブトムシ


オスとメスの違い
オスの頭部と胸部には長い角があるが、メスにはない。体長は角を除けば、ほぼ同じじ。体や角の大きさは、幼虫の時の栄養の取りかたで違い、幼虫の時にたべものが少なく、栄養がたっぷり取らないと、小さくなってしまう。体のつやはオスの方がよく、色の方は黒っぽい。前足のすねの幅はメスの方が広く、中あしと後ろあしにあるとげの数もオスとメスで違う。
カブトムシの目 カブトムシは夜活動する。夜行性の昆虫の多くは視覚よりも、嗅覚が発達している。カブトムシにも1対の複眼があるが、それほどよく見えるとは思えない。複眼は個眼と呼ばれる小さな目の集まりだ。カブトムシでは1500ぐらいの個眼が複眼を作っている。 触角  カブトムシには鼻はないが触角は1対あり、先端が開くようになっている。飛ぶ前などに先端の太くなった部分が開く。これでにおいを感じる準備ができる。飛んでいるときは触角は開いているので、においを頼りに樹液のありかを探したりするようだ。
大顎、小顎、上唇、下唇   カブトムシの口は大顎、小顎、上唇、下唇からなっている。下唇には下唇ひげがあって、これでエサの味などを知るらしい。口には小顎が変化してできたオレンジ色のブラシのような毛の束があり、これで樹液をなめる。咀嚼する口はないからエサは液状のものに限られる。
 ブラシのような口は普段は隠れていて、先端だけがわずかに見えるが、エサのありかを感知すると伸びてくる。
カブトムシという名前はオスの胸と頭の形が戦国時代のカブトに似ているからだ。頭の長い角は頭を上下に動かすことで角も動く。角は主にオス同士の戦いの武器として使われる。カブトムシは個体によって体の大きさに変化があり、体の大きいものは角も長い。角が長ければ力がでるから、大きいほど戦いに有利である。 カブトムシの角の内部は海綿状で外側は硬い皮膚がおおっている。中が中空に近いので強度も強く軽い。カブトムシの角の先を見て見ると二股に分かれているが、大型の個体ではさらに先が2つに分かれる
脚は胸に3対6本ある。脚は付け根の方から腿節(たいせつ)、頸節(けいせつ)、ふ節に分かれ、ふ節に爪がついている。腿節は脚を動かすのに用い、頸節の先の棘が木の幹をしっかりととらえて木を登る。だからつるつるした場所を歩くのは苦手だ。カブトムシを木からはがそうとすると鋭い爪で木にしがみつく。だからカブトムシが力を出すためには頸節と爪が重要な役割をする。 カブトムシの翅は4枚で、2枚の固い前翅と柔らかい後翅でできている。後翅はうすいが、パイプ構造の丈夫な翅脈がある。この翅脈は飛ぶときに翅を支える役目をする。凧の骨組みと同じような役目をしているのだ。  後翅はとまっているときは前翅の下にたたみ込まれている。前翅を開くと、後翅が自動的に開く。扇子を開くように折りたたまれていた翅は横いっぱいに広がる。後翅を激しく上下させることで、カブトムシは空中に舞い上がる。
カブトムシの戦闘

* カブトムシはオスどうしが出会うとひんぱんにけんかが起こる。戦いの武器は頭の角だ。角があるのはオスだけで、角は頭を上下させることによって動く。てこの原理で角が長ければ長いほど、角の先端に働く力は大きくなる。だから長い角を持つ個体、すなわち大型の個体が基本的に戦闘能力に優れている。
 樹液の出る場所で他のオスに出会うと、互いに角を下げて、戦闘態勢に入り、そのまま前に出て角を当てあう。そこで気力のない方が逃げ出すこともよくある。戦いが起こったときは、角を相手の体の下に入れたものが勝つ。だから長い角を持つ個体が有利である。角で相手をすくい上げて、投げ飛ばすのが基本的な戦法だ。
* カブトムシとクワガタムシもよくけんかする。野外ではクワガタムシが戦闘を避けて逃げることが多い。カブトムシとクワガタムシの戦いでは体力に勝るカブトムシがクワガタムシの体の下に角を入れて投げ飛ばすことが多いからだ。しかしクワガタムシも興奮すると、体を起こし、大顎を振りかざして威嚇する。けれどカブトムシの角の方がクワガタムシの大顎より長い場合は、この威嚇の姿勢により、カブトムシは角を体の下に入れやすくなるから、クワガタムシにとっては命取りになる。しかし飼育ケースの中では、クワガタムシは結構強く、大顎でカブトムシを傷つけて、死なせることも多い。

カブトムシの飛び方
* カブトムシは通常高いところに登ってから飛び立つ。体の重いカブトムシは地面から飛び立つと、墜落してしまうことがあるからだ。しっかりした足場を見つけたカブトムシは前脚をこすり合わすような動作をする。これは飛び立つ衝動が高まってきたことを意味する。 前脚をふんばると前翅を開く。その瞬間、折りたたまれていた後翅が開く。後翅を激しく震わすとブーンという音とともにカブトムシの体は宙に浮く。飛行中は前翅は開いたままで、後翅を上下にはばたいて飛ぶ。飛行機にたとえると、前翅は揚力を得るための翼で、後翅は推進力を得るためのプロペラの役目をする。エンジンは翅の付け根とつながっている胸の強力な筋肉である。カブトムシが飛翔するのは日暮れから夜の10時頃までが最も多い。

カブトムシの活動時間


 昆虫は変温動物なので、気温が高くなると体温もどんどん高くなる。カブトムシの体は黒い色をしているので、太陽熱を吸収しやすく、夏の強い日差しに当たるとたちまち体温が上がりすぎてしまう。したがって、昼は日陰で休み、涼しい夜や明け方に活動する。
カブトムシが夜に活動する利点はそのほかにもある。カブトムシの好物である樹液は、葉で作られたデンプンが運搬管を通って木全体に運ばれるとき、運搬管の途中のキズからはみ出したものだ。デンプンは昼間、葉で作られ、おもに夜になると木全体に運ばれるので、夜になるとよく出てくるのだ。また、カブトムシの敵である小鳥たちも夜には少ない。

カブトムシの一日

 日が西にしずみ、あたりが少しすずしくなると、カブトムシたちはえさを探して活動をはじめる。とくにクヌギやコナラ、ヤナギなどの樹液が好物で、ここにはガの仲間や、カミキリムシ、ゾウムシ、クワガタムシなども集まる。これらの昆虫たちと取り合いをしながら、樹液を吸う。夜中になり、気温がかなり下がるころには、多くの昆虫は木をはなれてしまうが、カブトムシの中には朝になるまですっているものもいる。しかし太陽が出て、暑くなるころまでには、どのカブトムシも土や落ち葉などの下にもぐりこんで寝てしまう。


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