夏休みの学校の宿題に提出する人も少なくありません。カブトムシは形も大きさも、日本を代表する甲虫です。また、子供たちの人気の点でも王座に君臨しているのは今も昔も変わりがありません。ただ、変わったのは、それを自分で採るのではなく、もっぱら購入するようになった点です。
カブトムシは幼虫が腐植を食べて育つ。そのため、かつて農家が自分で堆肥(たいひ)を作っていたころは、そこが絶好の繁殖源になり、成虫は、炭焼き用にどこにでもあった雑木林に、その甘い樹液を求めて集まった。だから、都会の子供といえどもカブトムシは身近な存在でした。
それが、化学肥料の普及で農家が堆肥を作らなくなり、炭が灯油に代わり、宅地化と相まって雑木林が激減したことで、カブトムシはにわかに新興の“昆虫産業”の旗手として台頭してきたのです。
カブトムシが“商品化”され始めたのは1960年ころからで、当初は田舎で採集したものを都会で売る方式がとられた。しかし今や、オガクズなどで大量に養殖したものが主流を占めている。ホームセンター、デパートなどで売っています。
日本のカブトムシを含めカブトムシの仲間は、夏場の虫、熱帯域の虫というイメージが強いが、基本的には夏の暑さなどの高温に大変弱い傾向があり、暑い場所に放置したりすると、弱ったり死んでしまうケースが多い。そのため、20〜25度位とやや低めの温度を保ち、陽の当たらない温度管理しやすい場所で飼育するのが理想的といえるだろう。
基本的に気性の粗い種類が多く、ほとんどのカブトムシのオスは、闘争心の固まりといえる。侵入者や近づく者に対して、容赦なく角で攻撃してくる。興奮している時は、メスに対しても例外ではない。オス同士をひとつのケースで複数飼育すると、お互い喧嘩をしてボロボロになり、最悪の場合弱い個体は殺されてしまう場合もあるので、単独飼育がお勧めといえる。単独飼育では喧嘩をしないため、無駄に体力消耗することがなく、与えられた餌を十分に食べられるので長期飼育が可能になります。 |
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カブトムシ、クワガタムシの購入方法
現在は昆虫専門シヨップの数も増え、様々なカブトムシ、クワガタムシを取り扱っている。また デパートやホームセンターなどでも普通にカブトムシ、クワガタムシを取り扱うようになっているので、一般的な種類のものは簡単に手に入れることができる。発生時期が限定されている種や希少種は、取り扱いが限られてるので、知識のあるスタッフがいる信頼のおける優良ショップを見つけておくことが必要となる。その様なショップの常連となれば、良い情報をリアルタイムで教えて貰えたり、何かあった場合よいアドバイスをしてもらえるはずだ。
ショップに行くと、世界中の様々な種類の魅力的なカブトムシ、クワガタムシが並んでいて、どれにしようか?と迷ってしまうことだろう。実際に購入する場合は、個体を間近かに見て選ぶことが大切といえる。
1 きちんと餌を食べているか。(孵化したばかりで、まだ餌を食べない個体は除く)
2 活発に活動しているか。
3 体に艶があり、傷などがないか。
4 足や触覚が切れていないか。
などである。
ショップの方に断って、実際に手に取って触らせてもらい、つかまる力が強ければ良い個体と判断して良いだろう。また、同じ種類のムシでも、個体毎にサイズも違うし、微妙に形も違っている。よく耳にする言葉で「***店で****円で売ってたのに、ここの店では***円だ!」というのがある。
しかし 生物は工業製品のように均一の質のものでなく、同じ種類のムシで同じ大きさでも、形態の良い”カッコイイ”ムシは、当然価格が高くなることは理解しておきたい。購入する際は、自分の財布と相談しながら、納得のいく個体を購入するようにしよう。
持ち帰り時の注意点
夏場の暑い時期や冬場の寒い時期に、車の中に置いたたままで、食事や買い物にいってしまい、あまりのの暑さや寒さに耐えられず死んでしまうという例などは、まさに放置が原因だ。このようんな事故が起こらないように,まで帰るのに時間がかかる場合、きちんとエアコンなどで管理するか、簡単なクーラーボックスのようう物を持参するなどして、暑さや寒さからムシを守ることが必要だ。
湘南には、まだまだ、公園、自然林、がたくさんある為、夏休みの余暇を使って、雑木林に行き採集することをおすすめします。 |
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